親潮の海に足を踏み入れてみよう

−女川 数次旅券(笑)−


ベニクダウミヒドラにヨコエビがついているのがわかりますか?  2003年3月15日、朝、6:32、仙台駅。
 仙石線のホームは地下にある。こんな時間、ホームには誰もいない。
 起きぬけの眠い目をこすりながらでっかい荷物をかついで電車を待つ。
向かうは、女川。北の未踏の地、いや、海だ。ちょっと前の僕には「一度行ってみたいよね。でもなぁ・・・」なんて海だった。ところがどっこい(笑)、世の中はわからないもの。昔の職場の知り合いがいつの間にやら沖縄に転職していてビックリしていたら、まさか自分が仙台に行くことになるとは、しかも1年間というちょっと長い間。かなりでかいエゾニチリンヒトデ、ナマコを襲っているんですよ
 乗り込むと電車の中はがらがら。おー、広い広いと思ってボックス席に陣取って外をぼぉーっと眺めていたらいつの間にか学生だらけ。けっこう混んできちゃって荷物を膝の上に乗っけたり。石巻で仙石線から石巻線に乗り換えて終点の女川へ。
 ホームにはウミネコの町へようこそなんて書いてある。
 駅舎を出ると、グラントスカルピンの工藤さんがお出迎えに来てくれていた。お出迎えのエルグランドに乗って民宿鈴屋の別館に。1階が駐車場になっていて、2階に食堂や浴室なんかがあって着替えやログ付けなどができるようになっている。そこによけいな荷物を置き、着替えて受付を済ませて石浜に出発となった。途中、コンビニに立ち寄って昼ご飯を買い込む。ポイントには本当に何も無いらしいのだ。
ミニホヤ。
いよいよ石浜へ
 エルグランドに乗って石浜に。町中、港の倉庫を抜けて防波堤の方に。途中から砂利道に変わる。気温も水温も格好さえ全然違うのになぜかサイパンのビーチに向かう道を思い出した。きっと砂利道とポイントへのワクワク感がシンクロしたんだろう。砂利道を抜けていくと、広場に出る。車が何台も停まっている。みると全部ダイビングショップの車。そしてその先に、石浜があった。
石浜のエントリーポイント風景女川港の防波堤をはさんで右で休憩、左から石浜エントリー
ここが石浜
 車を降りて防波堤の上に上がってみる。女川湾の防波堤の外側、そこが石浜だ。こぶし大くらいの丸石が防波堤に打ち上げられてなだらかなかけあがりを作っている。エントリーエキジットはそこのかけあがりから。ブイほ、ホヤマン(笑) ちょっとかっこいい!?が何個か浮いているがそれ以外は本当に何も無い。クラブハウスとかお風呂や水道も無い。トイレすら無かった。じゃあ、どうするかって!?隠れて見えないところまで行って済ますか(^_^;)、車を出してもらって町へいったん帰るかしかないようである。
 他のスタッフの皆さんは海の中。車から器材を降ろして防波堤の陰でセッティング。タンクはスチール10l。ドライの下は長袖Tシャツ、ジャージにフリースの上下、それにホカロンをなんと6枚!!(笑)もうドライの中はパンパン。なかなか身動き取れない中でなんとか器材を背負ってエントリーポイントへ。これがまた、ちょっと面倒。タンクを背負った状態での防波堤越えなのだ。イメージとしてはお相撲さんの着ぐるみで梯子を登るのを想像してもらえば(笑)いいのではないか。
堤防のこの梯子を登ると、、親潮の海への入り口が マリンパル女川、食事もできるし土産も売ってます

ダンゴウオ「阿吽の『阿』」(^_^;)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
クチバシカジカ、正面から
 
 
 
 
 
 
 
 
クチバシカジカ、卵と共に、後ろから(></a>_<)。あまり卵を守ることに執着しないですね。
エントリー
 玉砂利のかけあがりをジャブジャブエントリーしていく。波はほとんどないが港を出入りする船があるとでかい波が打ち寄せる。そんなに頻繁に船の出入りがある訳ではないので気をつけてさえいれば大丈夫。ウェイトベストとウェイトベルト、あわせて14kgと重々(^_^;)。よたよたとエントリー(笑)。と、寒い!というより痛い!ひぃーっ(^_^;)と言いながらビーチを進む。

寒〜い
 少し水面移動して3mくらいの深度のところに出る。もちろん、BCはエアでパンパン。重いのと着ぐるみなのとBCの圧迫でパニックならずとも息は早い(笑)。水面で息を整えるというより早く海中に没したい感じ。工藤さんの合図でBCのエアを抜く、くっ、沈まないか(-_-;)、ヘッドファーストで潜降開始。と、足先まで海中に没したベレー帽かぶっておすましお出かけ、キヌゲカムリ感覚からずぶずぶっと沈んでいく感じ。やっぱ重いかぁ。フリースが真綿のように締め付けてくる(-_-;)。ずん、とばかりに着底して、それでもとりあえずOKサイン。潜降してみると緑系の水色。かけあがりは海の中では思ったより急な角度で深度を増していく。生えているのは天草系。紅い海藻がほとん白さ鮮やかエムラミノウミウシどだ。工藤さんについて進むと、ずん(-_-;)。ありゃりゃとばかりにBCにエアを入れる。入れる。  、、、入れる(笑)。ついでにドライスーツにも給気(笑)。なんとか中性浮力(^_^;)。透明度は、、、、3mくらいか、うーん、良くないなぁ、とはいえ今回のダイビングは、マクロ三昧。上を見ることは無い、に等しい。それなら移動だけ気をつけていれば問題ない。それにしても体が動かない。やはりお相撲さん着ぐるみでは腕を曲げようとするだけでけっこう大変(笑)。それに、グローブが厚手でカメラのシャッターが、、うまく撮れるかな。なんて思っていたのはつかの間、水中のロープを工藤さんが振ってはなにやら探している、と、手の中に何か持っているような形で寄ってきた。最初はなんだかわからなかった(それ目当てで潜りに来たというの右上から反時計回りに成熟していく過程がみれます。フタスジカジカの卵に(笑))。おー、これぞまさしくダンゴウオ!!明るいエンジの丸まっこいのが、ちょこまかと岩の上を飛び回る。思っていたよりずっと早い速度で動くダンゴウオ、それでもポジションが決まるとライトを当ててもそんなに嫌がらないで撮影につきあってくれる。右から、左からいろんな角度から撮りまくってしまった(笑)。すると、次はもうちょっとごつごつした、そう、「ミルキーはママの味♪」のミルキーのような(どういう例えだ(^_^;))、、、ナメフウセンウオだ。うーん、ちょっとの眼の離れ具合でこんなに印象が変抱卵中のクチバシカジカ、おー逆立ち状態だよわるのか。ダンゴウオより1回の飛び回る距離が短い。ナメフウセンウオも右や左からばしばし撮る撮る(笑)。一息つくと工藤さんからOKの確認。OKを出すと即、次の岩へ。岩ごとにネタ(^_^;)があるようで、工藤さんはさらっと確認した後?岩の上で急に進路を変える。最初、慣れるまではぐれて迎えに来てもらうことがたびたびあった(^_^;)(^_^;)。そして、ある岩の窪み、這いつくばって見上げないといけないようなところを指差された。何か黄色いものが動いている。??どこが頭?え?尻尾は????生き物?とその黄色いものがちょろちょろっと動いた。おー、わギスカジカではなかろうか???かったわかった。あそこが頭なんだ!スレートに書かれた名前は「クチバシカジカ」。おー、この黄色いのがそうか。逆立ちしてるんだな。それにしても、うーん何たる格好。頭でっかちというか。正直よくわからんちん状態でもばしばしシャッターはおりるおりる。次に撮ったクチバシカジカは抱卵していた。真っ白い2〜3mmくらいの卵が岩肌に産み付けられている。よーく見ているとたまに卵に水をあててやっているようだ。意外と表皮が起毛状なのも見えてきた。うーん、すごい。そしていつの間にやらデジカメメモリーアウト!(゚o゚)オリンパスのC−4040Zoomで128MBで57枚撮れるモードなんだけど、メモリーアウトするまで撮ったのは、かなり前にあった程度、いつのことだか覚えていないくらい。これだけでもかなり興奮して撮っていたことがわかる。そしてメモリーアウトしたとたんに寒さが身に染みてきた。時間を見ると、50分にちょっと足りないくらい。あー、1分1枚以上のペースで撮っていたのね(笑)。

ダンゴウオ「阿吽の『吽』」(^_^;)三度笠バージョン(笑)
 
 
 
 
 
 
 
ナメフウセンウオ、ダンゴウオよりごつごつしていてヒラメ顔
 
 
 
 
 
 
 
 
アキギンポ、仮面ライダーV3みたいな感じ(違ったっけ(^_^;)?)

メンコガニ、形もぺたんこだけど、こうやってるとまさにメンコ合戦(^○^)
 
 
 
 
 
 
サメハダヘイケガニ、股旅道中、ごめんなすってぃ
 
 
 
 
 
 
チシオウミウシ、オレンジです
ほしの王子様−☆(イトマキヒトデにダンゴウオ)
 
 
 
 
 
 
 
 
ウニでゴルフ!?ティーアップされてます(笑)
うわあー、俺はアライソコケギンポだあ昼ご飯
 エキジットすると、器材は上がり際の堤防の脇に並べてシャワー。といっても灯油のポリタンクを使ったハンディシャワー、とはいえ暖かい水は嬉しい。ささっと頭を洗って水分をふき取りドライスーツを脱いで服を着込んでから車に。車の中はエアコンがかかっていてこれまた暖かぁい(^○^)。入れてもらったココアなんか飲みながら買い込んでおいた昼ご飯を食べる。お湯を沸かしてもらえるのでカップラーメンでも大丈夫。はふはふしながらあっという間に食べきるとオーナーの長明さんが撮った写真を見せてもらったりしながら、しばし車の中で女川談義。工藤さんから声がかかって2本目に。浮遊系も多い。オオサルパ。

 ダンゴダンゴナメフウセンウオにアライソコケギンポ。タケギンポにアキギンポ、フサギンポとギンポっぽ(笑)状態。ギンポも伊豆でよく見るトウシマコケギンポなんかに比べて眼上皮弁が長くて体色も鮮やかでフォトジェニック!その横ではギンコが触手をゆっくりと1本づつねぶっている。ホヤはどうやって感じるのか、そぉーっと寄ってもぴゅーっとふんと一緒に水を噴出す。イトマキヒトデにニッポンヒトデ、海底のいたるところにごろごろしていて、もう、もう、うひゃあああああ、って感じ(笑)。エビカニにいたっては、メンコガニにサメハダヘイケガニ、このサメハダヘイケガニ、股旅者の三度笠よろしく、貝殻なんかをかぶってさささっと走り回る。器用極まりない。
 これまたメモリーアウトでのエキジットとなった。

民宿鈴屋へ民宿鈴屋の豪勢な晩ご飯、おいしかったよぉ\(^o^)/
 あっという間の3本が終わると器材をメッシュにつめて撤収(笑)。ログ付けをするかと思ったけど、そのまま宿へ送ってもらうこととなった。「ログは?」と聞くと、「明日も潜るから明日にしましょう」とのこと。実は寒くて疲れていたので正直助かった。泊りは鈴屋さん。朝の集合場所は民宿鈴屋さん。こっちは旅館の鈴屋さん。4階建てでマリンピア女川の真裏というわかりやすいロケーション。きれいな若女将さんがお出迎え。和室の大きな部屋をあてがってもらって早速荷解き。風呂トイレは共同だけど、24時間入れるようになっている(のかな)。食事は1階の食堂でとる形となる。んで、その食事でうれしかったこと(^○^)、本場の、海の中で見てきたばかりの(笑)ホヤ。まだ旬ではないそうだが、それでも肉厚。んまいのだ。おかわりしたいくらい。ビールがすすむすすむ(^_^;)。その他のメニューもボリューム満点、ビールの勢いを借りてやっと食べきったぁ。今回の宿はグラントスカルピンさんに手配してもらったもの。女川の町自体は何軒か宿泊施設があるんだけど、ダイビングが終わってから町中をうろうろするには鈴屋さんはベストかな、マリンパルもスーパーマーケットも観光用の港も歩いて1,2分。そぞろ歩きには最適。ちょこちょこっと町を回ったら、もう後は布団に本日4ダイブ目のダイビング、となった。

クマガイかアツモリウオの幼魚 
 
 
 
 
 
 
フサギンポ、でかいです、こやつ
 
 
 
 
 
 
 
 
ダンゴウオ抱卵中
2003年5月10日、朝、ホテルのロビー。
 どうやら定宿となった東横インの仙台西口通り店(店か?)のロビーで、グラントスカルピンの斎さんを僕は待っていた。斎さんは非常勤のスタッフで、仙台の近くに住んでいる。朝、女川に向かっていくところに便乗させてシロホクヨウウミウシ、ブルー版もらうこととなっているのだ。仙台までの送迎はいくばくかかかるが、電車乗り継ぎで行くのよりも時間も苦労も少なくてすむ。無料サービスの朝食おにぎりを頬張っていると、斎さんの車が正面に横付けされた。合図をして車にのせてもらう。これから2時間弱のドライブ。いろいろと話しながらR45を走りまくる。
ハゴロモウミウシ、きれいです。白あんバージョン
陸では暑いくらい
 途中、石巻の石ノ森章太郎漫画記念館の看板にびっくりしたりしながら久しぶりの鈴屋の駐車場に着いた。さっさと着替えて、昼食を買い、石浜へ。今回もガイドは工藤さん。なんとなくガイディングの仕方はわかっていたのでやりやすい。5月ともなるともはや、陸上は暑いくらい。ドライスーツのインナーもけっこう薄めにしたいところだけれど、水温は7度くらいとのこと。うーん、3月と変わらない(^_^;)。さっさと着込んで汗をかかないうちにエントリーすることとなった。今回の目的はシロホクヨウウミウシのブルー版。グラントスカルピンのホームページにのっていた奴。それともう一つ。ハゴロモウミウシ。オレンジの皮を使ったかわいいショートケーキみたいなウミウシ。これを後ろから光を当てて写真を撮ってみたいと思っていたのハゴロモウミウシ、黒あんこ(笑)バージョンだ。それにダンゴウオもまだまだ抱卵中だし、クチバシカジカはハッチアウトしたばかりとのことで、これまたいろいろ見物が山盛りなちっちゃいけれど、クチバシカジカ。まだちょっとお腹がふくらんでます。のだ。エントリーすると透明度は前回と同じくらい。ただ、陽が射しているぶん、明るい感じがする。これはちょっと嬉しい。だが、それも12mくらいまでのこと。シロホクヨウウミウシは20mくらいの深場にいる。だんだんと暗くなってくる海にいつ話していたか覚えていないけれど、北の冷たいどんよりとした透明度の悪い海で20m潜るのは、南の明るい海で50m潜るのよりもストレスを感じるのではないかという長明さんのセリフを思い出す。しかし、シロホクヨウウミウシを見たとたん、そんな気分はどこへやら、代わりにどんな構図でこいつを切り取ろうかという試行錯誤が僕を捕らえて離さない。ハゴロモウミウシも思った形にはアツモリウオ、鼻先へし折られないようにね(^_-)なかなかならずじまい。なかなか難しい。ショートケーキというよりも水ようかんか葛餅のようになってしまった(>_<)。少し浅場に戻ってくると、工藤さんが岩場で何かを見つけた。小っちゃい何か。5m岩の裏にはシロフシエラガイが集まって産卵中mないぞ。魚のようだ。何か形が変!?中層をピュルルるるぅって泳いでいるのでなかなかピントが合わない。何度かトライしてみる。「クチバシカジカの幼魚、しかもハッチアウトしたてでお腹にまだ卵がついている」こんなこと書かれちゃ写真に撮らないわけにはいくまい?デジカメの良さ、数打ちゃ当たる方式でなんとか1枚だけはおさえる。次に向かったのは岩が隅っこ、落ち葉で何かが隠れているようだ。工藤さんが落ち葉をとって見せてくれる。おー、このとんがった鼻先は(正確には刎なんだけど(^_^;))。まだまだ小さいアツモリウオは名前の由来のような鎧兜の武者というより、RAVEのプルー(おひおひ(笑))といった感じでかわいかった。この時期はシロフシエラガイが産卵時期らしく、岩をめくるとたくさん集まっては産卵の最中だった。女川では普ダンゴウオ、背びれが大きいのはオスなんだって。立派ですねぇ通種とのことだが他ではあまり見たことがないので、僕にとってはやはり写真撮りたいの対象!砂地にでるとアオサにはヒメイカがちらほらと。寒い時期の出物(^_^;)と思っていたけど、、女川はやっぱり寒いのね。砂地と岩の境目に吹き溜まりのようにカイメンが固まっている。見えそうで見えない小さなきらきら、実は俺たち、エビの仲間だぁ!と思ったらなんとヤドカリ!(名前もまんまのカイメンホンヤドカリ(笑))小さいのはゴルフボール大から大きいのはレンガブロックくらいの大きさまでいろいろな大きさ、色、形だけど、みんなそれぞれ1匹のヤドカリだった。彼らもやはり産卵のために集まっているのだという。ぽつんと生えているベニクダウミヒドラにはよーく見てみるとヨコエビがついている。あいかわらずこういう等脚類系が僕は好きなんだな(^_^;)。そしてまた、岩場に。今度は黒いアツモリウオだ。さっきと比べて動きが活発だ。ぐるぐる回って光から逃げようとしている。ちょっと横には小さいクチバシカジカ(5mmくらいかな)。背びれがはっきりしたダンゴウオのオス、他にはでっかいフサギンポや紅い謎のウミウシなんぞを楽しんでエキジットとなった。
ヒメイカです、ふわふわ動いて撮りづらいんだよね(></a>_<)
 
 
 
 
 
 
 
え!?キンコって新鮮野菜!?(笑)やらせじゃなく貼りついてました(^_^;)
 
 
 
 
 
 
アライソコケギンポ、全身でてます
 
 
 
 
 
 
 
カイメンホンヤドカリ、持ってみるとカイメンは軽い軽い。

夜の国分町
 2003年6月20日は金曜日、ふだんなら東京へ帰る新幹線でチューハイなんか飲んでいるはずの僕は仙台の繁ハッチアウトして間もないダンゴウオ。こういうのうようよいるのよ(^_^;)華街、国分町をうろうろしていた。そう翌日からまた女川に潜りに行くのだ。そして、その日はグラントスカルピンの長明さん主催で羅臼ダイビングサービスの関さんを迎えての飲み会があり、末席に混ぜてもらうナツミカンウミウシ(仮名)、夏みかんの房をはじけさせたようでしょことになっていたのだった。グラントスカルピンさんの飲み会は初めてだったけれど、こいつは面白かった。海が面白いので陸も面白いだろうとは思っていたけれど、やっぱり面白かった。しかも、酒強い強い(笑)。2次会、3次会当たり前。翌日のダイビングはどうなの?って感じで夜は更けていった、けどそれすら気づかずにいつの間にやら午前様(笑)。
 明けて21日、またまた斎さんに迎えにきていただいて石浜へ。昨日は面白かったねぇ、なんていいながらさっそくクチバシカジカも1ヶ月でずいぶん大きくなりましたエントリー。天気もよく気持ちよく潜降していく。と、おー。前の晩、関さんからワイドが面白いと聞いていたのがよくわかる。透明度いいぞ、水色いいぞ!10mは抜けている。しかも、個人的に嬉しいことに、わ、わ、わ、クラゲだぁ。ちょうどベレー帽くらいの大きさのキタミズクラゲがたくさん浮かんでいる。ふわふわ、ふわふわ、わははのは、左右、上下、前、いたるところクラゲだぁ。(後ろはドライスーツなので振り向くと首から水が入るので未確認スナビクニンがいるんだけど、、、ほらね(^_^;)(笑))しかも、よく見ると、白ゴマ、ならぬ、ヨコエビだ。1つのクラゲに平均10匹以上のヨコエビが食いついている。おぅおぅ、いきなり楽しいじゃないですか。1cmくらいに大きくなったクチバシカジカがひょこひょこ歩いて(本当は泳いでいるんだけどさ(^_^;))いるのを見ながら、ナツミカンウミウシにむかう。もう姿形を見てもらえばわかるとおりナツミカンの房を広げたかのような形、でもまだ標準和名がついていなくて仮名なんだそうだ。(2003/06/20現在)房がぽろぽろとれるかと思いきや、触ってもふさはとれず、流れになびいてきれいだった。今回は5月にまして陸上は暑く、水温はあまりあがらず(^_^;)、デジカメが曇る曇る(;_;)。ドライエリアなんてないし、冷やすためにつけておく水槽もない。一度はレンズの内部まで曇ってしまって直射日光で湿気とりまでするはめになった。同じ失敗を繰り返さないよう気をつけたい。透明度のいい海を漂っていると、向こうから同じように漂ってくるやつがいる。なんとなんとモモイロサルパ、八丈島以来かな?ネックレそそり立つナマコ!スというか数珠というか、南の島でしか見れないのかと思っていたんだけど、北の海でも見れるとは?いったいどこから流れてくるのか。サメハダヘイケガニ、交尾中です
 岩場に行けば、ハッチアウトして間もないダンゴウオがいたり、ビクニン系の幼魚が岩のちいさな穴に隠れていたり。どちらも2mmとか3mmくらいの大きさ(笑)。目が慣れないとあっという間にロストしてしまう。しかも動いてくれないから余計にわかりづらい。それにめげずに見るちびちびダンゴウオには通称「天使の輪」が。かわいいねぇ。
 この日の2本目、不思議な光景を見た。砂地にいつも転がっているナマコがなぜかそこかしこで直立しているのだ。ひょっとして放精?と思って、そっと近づきじっくりと見てみるもなんとなくそんな気配は感じられない。自重を支えられないのか、ゆらぁゆらぁっともたげた体をふりながらもずーっと直立している。しばらく見ていたけれども、これといった動きも無くその場を離れたけれど、エキジット後に長明さんに話をすると、もっと粘っていたら放精していたかもしれないですねとのこと。むむむ。
キタミズクラゲにはヨコエビがいっぱい
 
 
 
 
 
 
 
 
モモイロサルパ、こんなんまで流れていました
ナツミカンウミウシ(仮名)アップっぷ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
ミニダンゴウオ、透明な板に張り付いていたので下から
 翌週末、仙台からの帰りにアクアマリンふくしまによって関さんの写真展示をしっかり見てきた僕でした。そこにはいただいた写真集にもあったど迫力の北の海の光景が飾られていたのでした。

産み付けられて間もない卵(クジメ)
 
 
 
 
もうすぐハッチアウトですね(クジメ)
 
 
 
 
伸び上がってます、オキエソ
キンコの木陰を見上げるアライソコケギンポ
 
 
 
 
 
 
白いスナビクニン
おちょぼ口というか、、、クチバシカジカだからクチバシですね(^_^;) 2003年11月1日、ホテルのロビーに降りていくと、はるばる東京から車で来た谷口さんが待っていた。いつもは西伊豆安良里で潜っている彼だが、たび重なるダンゴウオ話に惹かれてか(笑)、はたまた仙台の牛たんに惹かれたか、水温的にもまだ暖かい11月に女川に潜りに来ることになったのであった。ちょうど買ったばクジメと卵かりの新車の慣らしにもいい距離(^_^;)だし。ホテルの前に停めてあったぴかぴかの車体に「いいなぁ」なんていいながら出発!カーナビに従って一般道を走る、走る。あれ!?なんか道がいつもと違う、、。と思ったら、なんとカーナビの目的地が志津川に設定されていたことが判明。あわてて修正。集合時間にちょっと遅れて鈴黒いスナビクニン屋の駐車場に到着したのであった。2人とも事前にドライ対応の格好だったので、受付を済ませて、器材を積み替えていざ石浜へ。セッティングしてエントリー。ガイドは愛ちゃん(工藤さんから呼び方変わった(笑))。まずいきなりクチバシカジカを見せてくれる。そうか。5月から半年もたったんだよなぁ。なんて思いながら大きくなったクチバシカジカを見る。谷口さんは一眼レフハウジング。バシャバシャ写真を撮っている。続いてナツミカンウミウシにウミウシの仲間。クジメは産卵した卵に寄り添って守っている。この卵が成長過程で大きく変わってとてもきれい。卵自体は粘液で固めているのか、失礼ながら手で触ってみてもけっこう固い感触。それがグレイがかったピンクからぎらぎアカエラミノウミウシ、きれいでしょ(本来の色合いではないですけど(^_^;))らのぎんぎらに変わっていく。ぎらぎらのぎんぎらはよく見ると卵の中でもう姿形がはっきり判る状態にまでなっている。こうなればハッチアウトは近いのだろう。夕まずめだろうか、それとも早朝か深夜か。一度目の前で見てみたいなぁ。親がぎらぎらでもないのに子供は相当ぎらぎらぴかぴかできれい。
 アライソコケギンポは伊豆のトウシマコケギンポに比べて本当に色鮮やかだ。しかも目の前でばくばくあくびしてくれる奴が多くて嬉し憎しだ。なんアツモリウオ、目がΛ(ラムダ)だぁで憎しかって?僕のデジカメではタイムラグが大きくてなかなか狙ったタイミングで撮れないからだ。ま、その分、じっくり動きのパターンを確認することができるからいいんだけど。ビクニンたちもかなり大きくなってきていた。デジカメで撮るには手頃な大きさになっている。お決まりのポーズでぴとっと岩の表面に張り付いている。こちらもカラフル。カムチャッカモエビも伊豆ではほとんど見ない。アツモリウオはいつ会ってもあまり大きさが変わらない印象がある。あ、幼魚の季節がけっこう長いといった方が正しいのかな。いろいろ撮りながらふと気づくと谷口さんが写真を撮っていない。カメラ調子悪いのかな?と思ったのが帰りかけの40分頃だった。エキジットして聞いてみるとなんとまあ、30分足らずでフィルム撮りきってしまったんだそう。うんうんわかるよ、その気持ち。僕もそうだった。うおーって感じで撮りまくってしまうんだよね(笑)。そんなこんなでこの日は3本をこなし(谷口さんは1本は休憩。防波堤で寝ていた(^_^;))、毎度の旅館鈴屋さんへ。いつもきれいな若女将にこれまたいつも満足の晩ご飯(^○^)。食後に飲もうかと思ってスーパーマーケットに買出しに行くも部屋で話している間にダウン。寝つきだけはいいわたしです。その後いろいろうるさいらしいけど(笑)。ちなみに谷口さんは買った分はちゃんと飲みきったらしい、スゴイ。

ウスマメホネナシサンゴ、きれいです カムチャッカモエビ、ブルーの斑点がきれいです 明けて2日は仙台ナイトが待っている(^_^;)ため、珍しく2本しか潜らなかった。それでもビクニン、ウミウシ、ダンゴウオ。二枚貝にはタコが隠れ、動くカイメンの下にはキヌゲカムリに岩の隙間に窮屈そうなフサギンポ。既にネコマタギ状態の(かわいそー)リュウグウハゼに定番クチバシカジカと谷口さんフィルムアウトの連続の2本となった。とくに最後の最後、2本目のエキジット間際にイワシの幼魚の群れのきらきらしているのに見とれていたら、先を行く愛ちゃんと谷口さんが急にどたばたし始めたんで、「ど、どしたん!?」と頭を突っ込んでみると2人して何かを指差している。おイワシ丸呑み、リュウグウハゼーっ。エキジットと思ってデジカメしまい始めるとこだったよ。どちらかというと底層あたりを行動範囲としているリュウグウハゼが頑張ったのか、はたまた中層の仲間たちと一緒に泳ぐのに飽きて海底にイワシが行ったのを狙い定めたのか、リュウグウハゼがイワシを丸呑みしているではないの。あせあせしながらなんとか写真を撮りました。ログ付けはリュウグウハゼでちょっと盛り上がっちゃいました。
 そして仙台に戻ってホテルにチェックインした僕たちはリュウグウハゼのごとく、牛たんを丸呑み(笑)したのでした。
利久の牛たん、山盛りです


卵守ってます、クチバシカジカ 2003年12月20日土曜日、仙台は一面の雪景色だった。毎年、仙台では12月に「光のページェント」が開催される。仙台といえば東北3大祭りのうちの1つ、8月の七夕祭りが有名だが、青葉城恋歌で歌われているようにケヤキ並木で有名な青葉通りや常禅寺通りの並木に電飾をつけてライトアップしたのが光のページェントだ。期間ナメフウセンウオ、落ち葉積もる冬の径をゆく中毎晩、点灯式があったり、毎正時にはいったんライトオフして再点灯するなどして盛り上がるのだけど、この日は朝から市内中心部でもかなりの量の雪が降り、それはそれはとてもきれいな景色であった。そして、この日はグラントスカルピンのクリスマスパーティだった。ホワイトクリスマスパーティだなんて最高!いったい誰の行いがいいんだろう(笑)。東京から駆けつけた人たちは思わぬ雪に閉鎖された東北道に閉口してワモンダコ、動かなきゃ気づかないっていたようだけど。
 翌日はあれだけ飲んで盛り上がったのに、全然平気な顔で石浜に集まる顔ぶれ。すごいよね。すごいといえば、この日の石浜の風もすごかった。西からの風がびゅうびゅう吹いて寒い寒い。午後からの2本でさくさくっと潜ったけど、体は冷えっぱなし。それでも水中はにぎやかにぎやか。クチバシカジカは抱卵を始めていた。3月に潜ったときにも抱卵していたから、単純に考えて3ヶ月は産卵のシーズンが続くんですねぇ。アツモリウオもいれば、フサギンポはあいかわらずでんと構えている。下ばっかり見ている目を上に向ければまたまたオオサルパ。イセエビの抜け殻ではありません(笑)。ワモンダコはストロボたいて写真を撮るとあれっ!?と思うくらい張り付いている石の色にそっくり。ウスマメホネナシサンゴ、女川では当たり前のように見られるけど、何気にかわいくてきれい。だんだん、そういうものにも目を向ける余裕ができてきたというのは、女川にちょっとだけでも慣れてきたということだろうか。
 2003年ももう終わり(書いているのいつだ(爆)!?)、国内でのダイビングは女川が締めとなった。
雪景色の光のページェント、きれいでした
オオサルパ、なんとなくきれいでしょ? ウスマメホネナシサンゴ、アライソコケギンポが同化してますね
 そして明けて2004年、女川の海は何を見せてくれるのだろうか。(続く) と思うよ(^_^;)



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